平成23年度第2回安全管理研修(PDF

はじめに

一口で虐待を語ることはできない。世の知識人たちはすぐに特殊な出来事のように扱う。

しかし、虐待は名をかえ品をかえどこにでも巣食う、乳幼児虐待、高齢者虐待、セクハラ、パワハラ、アカハラ、いじめ、DVそして自殺や万引きや衝動買いなど、えっと思うかもしれないが、みんな同類である。なぜ起こる。

原因はそこいら中に蔓延している。社会への閉塞感・孤独感、情報の氾濫・適正判断の低下、拝金主義、物欲の成就と、なんか難しそうな言葉を並べたが、要は、怒られたり、馬鹿にされたり、傷つけられたり、惨めになったり、うらやましくなったり、何で私ばっかり、私がこんなに一所懸命やってるのに、がたまりたまって起きるのである。
相手なんか誰でもよい、確実に打ち負かせる相手なら・・・・・・
大人が子供、もちろん血が繋がっていようが、いまいが関係ない、最近では、実母実父の虐待で約7割を占める。

大人が老人、ほとんどが実の息子による、被害老人は、訴えない、その理由は、いたって簡単、訴えると息子が罰を受けることになる、私さえ我慢すればよいである。

 加害者側は嘘をつく、しゃーしゃーと嘘をつく、涙を伴うこともある。しゃべれない、しゃべらないことをいいことに話を作る。

虐待の態様は徐々に強度を増す、そして、亡くなるのである。

虐待を起こす人たちは自分の近隣医療機関には絶対行かない。

普段を知っているかも知れないと用心するからだ。

だから、われわれ本院の役目は大きい、初診で申告された主訴は信じたい、信じればよい、しかし、疑う眼は養ってほしい、今日はただただスライドを見てほしい、そして、1枚でもよいから側頭葉に収めてほしい。

 

平成23年5月25日 近畿大学医学部主任教授
法医学教室所属長
大阪府大阪市堺市虐待鑑定医 巽 信二


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